3896.~作文学習~
2021/10/16
3896.~作文学習~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「あらたな世界が拓けていきます」(10月16日)
おはようございます。国分寺教室の植野です。
支援級から私立受験を視野にしている小6の生徒さん。
国語は作文のみですが、まずは小4~小6までの教科書の読解問題を行っていきました。
ある時、作文練習で「好きなことについて書いてみよう」というと、
「うーん」。
始めは中々考えが浮かんできません。
講師から、
「いつも、時間のある時は、お家で何をしているの?」と聞くと、
「写真を撮ってるよ。そうだ、僕、写真撮るのが好きだよ!」
少し尋ね方を変えることで、糸口がつかめ、その後は
「どこで撮るの?」
「いつ撮りに行くの?」
「どの場所がお気に入り?」など話していくことで、どんどんアイディアが浮かんできました。
まずはそれらをできるだけ多く書き出し、最後にまとめていきます。
「この文章、どこかで読んだことあるな…あ、教科書の中に似たものがあったね」。
教科書の内容も、しっかりと自分のものにしていて、本当に立派です。
最後にはつなげるだけで、あっという間に200字の作文を書くことができました。
それぞれに対し、少しずつ内容や、経験したことなどを書き足していき、
また様々なことに対し、気持ちを書きこむことも声掛けをし、完成です。
「僕ね、写真集を作ったんだよ。先生見て!」と、次の週、写真集を持ってきてくれました。
素晴らしい写真集、ご本人の繊細な気持ちが随所にあらわれている、素敵な作品ばかりでした。
支援級から私立受験、支援級から普通級など、今できる一つひとつの学習をしっかりと学ぶことで、
あらたな世界が拓けていきます。
ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Rくん、写真というすばらしい世界を持っているのですね。その活動には、外言語にするかどうかは別にして、たくさんの言葉が存在していることでしょう。“わぁ、きれいだ” “かっこいいな“ “こんなの はじめてだ “など対象に対する言葉もあれば、“あっ、少しずれた” “おしかった” “すごいな“ “今度はもっと~なのを撮りたいな“ など自身の技術に対する言葉もあるでしょう。そんな言葉を対話によって講師がうまく引き出してあげることによって、作文は完成していきます。意識的に言葉にしなかった言語を外言語化する。作文にはそんな作用があり、受験での有無に関わらず言語の力を育てる大きな働きがあります。さらに、教科書で学ぶことによって、追体験することも、自身の中になかった言葉と出会うこともできますね。
