4105.~分析的にクリエイティブに~
2022/06/13
4105.~分析的にクリエイティブに~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「間違いを自分で検証」(6月13日)
おはようございます。八王子教室の石塚です。
小学5年生のSさんは、かけ算が大好きです。
筆算で2桁×1桁の繰り上がり無しから始めて、2桁×2桁の繰り上がり有りまで出来るようになりました。
楽しそうに九九を唱えながら、自信を持って出来るようになったので、宿題にしてみました。
ところが宿題にすると、必ず間違いがみられるようになってしまいました。
筆算を進める時に、どこに数字を書いたらいいのかわからなくなっているようでした。
そこで宿題にするのはやめて、教室で一緒に行うワークを作りました。
2桁×1桁から少しずつ難しくなるようにプリントを用意して、Sさんと講師の分の冊子を2つ用意しました。
そして毎回1ページ1問ずつ、楽しみながら競争で解いていくことにしました。
この方法にして良かったことは、Sさんが自分の間違いを自分で検証出来るようになったことです。
以前は間違いを認めたくない様子が見られ、講師もあれこれと考えながらでしたが、今では、
「あー、ここを間違えて書いちゃったんだ!」とか、
「ここのかけ算を間違えた!」と、前向きな言葉が出るようになりました。
難しいかけ算が出来るようになったことは、もちろん嬉しいのですが、
間違いを認められるようになったことの方が、もっともっと嬉しいのです。
◇ワンポイント・メッセージ
臨機応変な講師の指導プランが功を奏したケースですね。単にスモールステップであるだけでは乗り越えられない課題があります。講師の工夫の結果、「自分の間違いを自分で検証出来るようになった」。すばらしいですね。講師は常に分析的であり、クリエイティブであることが求められます。同時に、そこが講師のやりがいであり楽しみでもあります。
