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5059.~なぜ?~

5059.~なぜ?~

2025/06/30

5059.~なぜ?~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース

・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

~今日のElephasブログ:「筆談⇒作文」(6月30日)

おはようございます。朗豊ゼミナール保谷教室の滝です。

小学5年生のSくんは、自分の気持ちを文章に表すことがとても苦手な生徒さんです。

「ぼくは、」と書き始めても、そこで手が止まってしまいます。

講師が声掛けをしながら、どこで? 何を? どのように? 何をしたの? と促して、ひと言ずつ原稿用紙に言葉が埋まっていきます。

文のつながりも考えて、どうして? なぜ? たとえば? ほかには? とさらに促して、授業内に十数行の文章が完成します。

先日の授業では、これまでとは少しやり方を変えて作文を作ることにしました。

講師「これ、何て読むと思う?」

Sくん「ひつ…だん?」

講師「そう、筆談。書いて、話をするの。これから10分間、会話禁止。書いて、お話をしよう」

そう言うと講師はメモ紙に「Sくんは夏と冬、どっちが好き?」と書いて、それを渡しました。

Sくんは一瞬、「なつ」と言いそうになるが、口に手をあてて「夏が好き」と書き始めました。

「どうして?」、「海で泳ぐことができるから」、「誰と行ったの?」、「ともだち」、「どうだった?」、

「楽しかった」、「ほかには?」、「たなばたが好き」、「何か願いごとはしたの?」、「木にたくさんかざった」

静寂の教室に、カリカリと鉛筆の音だけが響く。

自ら発するその音に集中するかのようにSくんはいつもより長い文章を書き始めました。

10分経過。講師は机いっぱいに散らばったメモ用紙を集め、

「筆談はここまで。Sくん、今日はたくさん書いたね。では、これを文章にまとめるね」と言うと、Sくんはいつもの倍以上の文章を書き上げました。

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

筆談から作文へ。なぜこうすれば、書けるのか?その分析が、大切ですね。なぜ? 理由はいろいろ考えられますね。その答えを知るために、実際に筆談での作文指導をしてみましょう。自身の指導法を技術として高めるためには、その指導のポイントをきちんと押さえて取り込むことが必要です。さっそく、試してみましょう。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

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