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5170.~算数を楽しむ〜

5170.~算数を楽しむ〜

2025/11/10

5170.~算数を楽しむ〜

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

今日のElephasブログ:「小2で、面積!?」(1110日)

おはようございます。朗豊ゼミナール 保谷教室の滝です。

保谷教室には、学習に役立つさまざまな教具があります。

算数の授業では時々、折り紙、ブロック、数カード、計量カップ、工作用紙などを使って授業を進めることがあります。

ある日の授業、講師は小学2年生のTくんの前に大きさの違う3つの長方形を並べました。

「大きい順に番号を書いてみて」と講師が言うと、Tくんはしばらく見つめて、3色の折り紙で作ったそれぞれの長方形に番号をふりました。

折り紙の下には、あらかじめ方眼紙に長方形の縁取りがされています。

講師はTくんが選んだ番号をその方眼紙に書き込み、方眼紙のマスを指差しながら、

「この小さな四角の数を数えてみて」と促しました。

マス目の数は左から、202118となりました。

「先生、こっちの方が大きいの?」

Tくんが選んだ順番と違ったようで、しばらく折り紙を比べていました。

それから、その日の授業は面積の求め方まで進みました。

「4×5、3×7、6×3で求めれば、数を数えなくても大きさが分かるね。これが面積だよ。公式は、たて×よこ」、

「これはね、4年生で習うけど、先取りしちゃったね」と講師が言うと、得意そうな顔で、

「これ、持って帰っていい。ママに見せるから」と言って、Tくんは正しい順番に書き換えた折り紙を持って帰りました。

 

 

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

見た目の大きさと実測した大きさが異なる、Tくんは面白い体験をしましたね。マス目を数えて納得できたのは、すばらしいことです。しかもそれが面積の学習にまで、つながってしまったとは。この体験はきっとTくんの中に残ることでしょう。4年生で面積の学習をするときに、記憶の中で直結しなくても、きっと体感的な素地となっているはずです。算数を楽しむ、その好例ですね。