3902.~分析・判断~
2021/10/23
3902.~分析・判断~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「文づくり」(10月23日)
おはようございます。府中教室の堀川です。
Mくんは小学5年生、9月から府中教室で学習を始めました。
入会時に、いろいろな文章が書け、言葉で表現できるようになってくれたら、というお母さまの要望がありました。
学習態勢もよく、国語の成績そのものは、さほど悪いわけではありません。
同学年対応の長文読解問題も特にヒントなくして答えられ、文字も枠内にしっかりと収まっています。
初回の授業を終え、おそらくMくんは、ある状況や出来事を文章にするのが億劫であり、同時に、
頭の中では文章ができているのに、そこから一歩前へ進めないだけなのだ、と判断できました。
そこで、文章を書いて仕上げる方法・教材選びを行ないました。
・途中まで文章が書いてあり、後半を自分の言葉で思うように続けていく
・前後に文章があり、抜けた間の部分に当てはまるような文章を入れる
正解があるわけではありません。
特にこの後者のほうは状況が絞られるのでやや難しくなりますが、授業中もよく集中し、同様な課題を宿題にしても、きちんと仕上げます。
Mくん独特のユーモラスな文や表現もあり、そういうときは思わずいっしょに笑います。
これらを繰り返していくうち、文章を書くことが、思っていたより面倒なことではないとわかり、
“けっこう楽しいものだな”と気付いたようです。
10月半ばからは、Mくん自身にテーマを決めてもらい、そこにいくつかのポイントを設けての文づくりを始めています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
講師にとって、生徒さんの躓きを分析し、問題点を把握することはとても大切です。指導はそこから始まります。ただ、繰り返すだけでは、問題は解決しません。Mくん、文章を書くことが“けっこう楽しいものだな”と気付いたとのこと、講師の分析と判断がスタートしては間違っていなかったようですね。
