3621.~漢字指導~
2020/11/16
3621.~漢字指導~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「かたな?やいば?」(11月16日)
おはようございます。八王子教室の石塚です。
中学2年生のSさん、10月から一緒に学習しています。
先日、漢字のプリントを行っている間に、別のプリントを採点していた時のこと。
「やいば」という読みがなに目がとまりました。
良く見ると、漢字の方は「刀」でした。
「なぜ、やいば?」と考えて、思い至りました。
今話題のアニメーションを大好きだと言っていたSさん。
「刀」という漢字を見て、とっさに「やいば」と読んでしまったのかもしれません。
「良く見て。1画少ないよ!」と促すと、「あ、本当だ! パッと見て、やいばだと思っちゃった」と思った通りのお返事。
二人で笑いながら書き直しました。
調べてみたら「やいば」という読み方は常用漢字表には無いようです。
中学校で「は」、高校で「じん」という読み方を習います。
「やいば」という読み方は学校では習わないかもしれません。
きっかけは何であれ、知識が増えるのはすばらしいことだと思います。
話題の漢字ですが、講師もいい勉強になりました。
◇ワンポイント・メッセージ
そうですね、漢字は調べてみると面白いですね。刃(やいば)、言葉や漢字からイメージは持ち得ますが、調べてみると「焼いて鍛えた、“焼き刃”のイ音便化したもの」とのことでした。また、“刀のは”は、“刀の歯”ではなく、“刀の刃”であるとのこと。これは周知のことだとは思いますが、中高生には、確認しておきたいところですね。刀をつい“やいば”と読んでしまったというSさん。これだけよく目にし、耳にする言葉ですから、致し方ないですね。逆に言えば、触れる頻度が高く、イメージを伴う言葉や文字は無意識にも記憶されるということです。だとすれば、教科書に出て来る漢字も、いかに頻度を高め、イメージを持たせて覚えさせるかが、漢字指導のヒントになりますね。
