3620.~具体物を使って~
2020/11/14
3620.~具体物を使って~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「乾電池と鉛筆で」(11月14日)
おはようございます。八王子教室の中野です。
R君は中学2年生で、連立方程式に取り組んでいます。
問題集やプリントを使って、一緒に方程式を解いていますが、なんとなくしっくりこない様子が見受けられます。
丁寧に説明すればするほど連立方程式を解くプロセスが長くなり、これを暗記するのは容易ではありません。
そんなある日、手元に、懐中電灯の電池交換をして残った古い乾電池がありました。
これを使って何かできないかなあと考えて、これまた、近くにあった鉛筆をつかって、机の上に、『3本の鉛筆と1つの乾電池』のセットと『1本の鉛筆と1つの乾電池』のセットを実際に用意して、「『鉛筆3本と乾電池1個で120円』、『鉛筆1本と乾電池1個で70円』だったら鉛筆はいくらか?」という問題を出しました」。
最初は、考えていたR君ですが、いろいろなやり取りをしながら、また、実際の電池と鉛筆を動かしながら「鉛筆2本で50円」という事に気づき、鉛筆が1本25円という答えにたどり着きました。
基本の連立方程式ではありますが、単に暗記で解くのと、意味が分かって解くのとはかなり差があることだと思います。
少しづつ問題を難しくしながら、一般的な連立方程式が解けるように、これからも学習を重ねていきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ
具体物を使って算数の学習を、というのはよく行われることですが、具体物を使って数学とは、なるほどこれも効果的でしたね。Xが乾電池となり、Yが鉛筆となり、加減法で行う解答の意味が操作を通して納得できたでしょうか。体得し、習熟できるまで繰り返されると、更に効果の定着が期待できそうですね。
