5003.~“脱皮“~
2025/04/25
5003.~“脱皮“~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「・・・スッキリしました!」(4月25日)
おはようございます。朗豊ゼミナール 秋津教室の福永です。
4月から高校生になったYさん、環境が変わって、気持ちも新たに高校生活をスタートしたところなのですが、
少し前の春休みに相談がありました。
「もうすぐ高校生になるというのに、今は何をやっても面白くないんです。勉強していても、好きなイラストを描いていても、つまらないって思っちゃうんです。どうしたものでしょうか?」といった内容です。
「おお、それはとっても良いことだと思うよ」。
「え?何?どういうことですか?」 Yさん、きょとんとしています。
「今年は巳年だよね。ヘビってあんまり可愛くはないけど、ヘビから学ばされることがあるみたいなんだ。ヘビが成長していく時って“ダッピ”するんだよね」。
「ダッピ、、、ですか?」
「そうそう“脱皮”、皮を脱ぐってやつ。蛇には手も足もないから、脱皮する時には狭い石の間とか穴みたいな所を血まみれになりながら通り抜けるんだって。そうやって命がけの苦労をしながら皮を脱いで一回り大きくなっていくっていうところが、人として学ぶべきところなんだって。だから、迷ったり悩んだりした時って、一段階成長できる一番良い時だと捉えることができるんだって。Yさんにとっては、今がきっとその時なんだと思うよ。勉強でも良いし、好きなイラストを描くことでも良いから、一度トコトン本気でやってみたら、一皮むけて、何か道が開けてくるかも知れないよね」。
「ああ、有難うございます。何だか話を聞いてもらってスッキリしました。とりあえず、これまで不得意だった英語をちょっと頑張ってみようと思います」。
といったやりとりの後、一生懸命に英語の授業に臨むYさんの姿が、これまでより少し逞しく感じられました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
生徒さんからの突然の質問に、こんなふうに答えられ、生徒さんも満足されたとは、すばらしいですね。“脱皮”、Yさんはきっと、この言葉とその意味を反芻しながら帰宅されたことでしょう。また何か気持ちが乗らないことがあった時に、この言葉を思い出されると良いですね。
