5063.~工夫次第!~
2025/07/04
5063.~工夫次第!~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「めっちゃ分かります!」(7月4日)
おはようございます。朗豊ゼミナール秋津教室の福永です。
大の鉄道ファンであるO君は、自分で撮影した格好良い鉄道の写真を時々見せてくれます。
「この写真を撮るために〇〇駅まで行って来たんです」と語るO君の表情は、実に生き生きとしています。
そんなO君にとって数学で学ぶ「正負の数」は、なかなかイメージしづらくて、演習の時間になると、鉄道写真について語ってくれる時とは全然違う表情になってしまいます。
視覚的な説明にも、今一つピンとこないようなので、ひょっとしたらと思って、O君の好きな列車の喩えを使って説明してみました。
「-4+7なんだけど、マイナスって、故障か何かで車両が足りなくなったってことなんだ。だから、-4って、車両が4両足りなくなったってことなんだよね。」
「はあ、4両足りないんですか」
「そう、それでプラスは新たに車両を調達したっていうことだから、+7は7両が調達できたってことだよね」
「ああ、それなら足りなかった4両を補っても、3両余っちゃいますね。」
「そうそう、だから答えは+3だよね。」
「あっ!なるほど、そういうことなんですね!! 今までマイナスの符号が出てきたら、何が何やらさっぱりだったのに、こんなふうに考えたら、めっちゃ分かります」
「じゃあ、-9+7はどうかな?」
「9両足りないのに、7両だけしか調達できなかったんだから、まだ2両足りないんですよね。だから-2です!!なんかスゲー、分かった!」
先日は、こんなやり取りがO君との間でありました。
「これなら出来る」と、自信を持つことができたO君の目に、一瞬ですが光るものが浮かんでいるように見えました。
O君だけでなく教室に通ってくれている全ての生徒の皆さんに、「分かった!」と言ってもらえる事柄を一つ一つ増やしていってもらいたいです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
講師の発案が、すばらしですね。生徒さんのイメージできるものに具体化。O君、分かった時はどれほどか嬉しかったことでしょう。O君、このイメージを忘れずに、正負の数の計算法を獲得していってくださいね、
