2950.~ゆっくり、じっくり~
2018/09/26
2950.~ゆっくり、じっくり~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「算数、読解学習から」(9月26日)~
おはようございます。秋津教室の中村です。
Tくんは5年生です。夏休みの長期期間中、算数の文章題を中心に学習しました。
算数の文章題で特に気を付けたことは、まず読解力を養うこと。
読解を基本に加減乗除の文章題を満遍なく学習していくうちに、Tくんは楽しみながら「読んで解く」というスタイルに変わっていきました。
”楽しみながら学ぶ”という理想的な学習スタイルをTくんが獲得できたことは、
学習を通じて”知る喜び”を得たことを意味しています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
算数の文章題に苦手意識を持つ生徒さんの多くは、どうも答えを出すことばかりに気持ちを逸らせてしまいます。
ですから、目は数字ばかりに向いてしまうのです。そして、「足すの?引くの?かけるの?・・・」と自問自答したり、
先生にヒントを求めたり。
その上に、どうしても正答しなくてはいけない、と思い込む生真面目な生徒さんが多いのです。
ならば初めから、「答えは出さなくても、いいよ」と、正答することへの必死な思いから解放してあげましょう。
その上で、文章題の内容について、じっくり、ゆっくりと質問してあげましょう。
「このお話には、誰が出てきた?」「○○くんが、なにをどうするの」「そう、いくつずつ?何人に?」…という具合に。
「じゃあ、式は先生が書いてみるね」と解答の仕方を示してあげましょう、図を描いたり、具体物を使ったりしながら。
その上でもう一度、今度はその問題を生徒さんに解かせてあげましょう。
とにかく、ゆっくり、じっくりと。
