3070.~時刻を守る~
2019/02/09
3070.~時刻を守る~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「時間をみながら何かをする、ということ」(2月9日)~
おはようございます。国分寺教室の青野です。
先日、生徒さんのお母さまのお言葉が印象的だったので、ご紹介させていただきます。
小学6年生のI君は計算がとても得意な生徒さんです。学習態勢もきちんと取れているため、何か新しい課題に挑戦してもらおうと考えていました。そこで、お母さまへの授業説明の際にお話ししたところ、「“時間をみながら何かをする”ということに慣れさせてもらいたいです」、といった趣旨のお返事をいただきました。
詳しく伺うと、普段の生活において時間内に何かをしなければならない、という経験が少なく、例えば字を書く際に、どんな時でもゆっくりと丁寧に書いてしまう、というお話でした。なるほど、物事への丁寧な姿勢は素晴らしいのですが、それがすでにきちんと出来ているI君の場合は、時間を意識して丁寧さとスピードのバランスをとるという、一歩先を目指すことができそうです。
いずれ社会に出れば「ゆっくりでも丁寧ならばよい」というだけではなくなります。お母さまの深い気づきに、講師自身も「生徒さんの将来のために今何ができるか」を考えながら授業をしなければ、とあらためて身が引き締まる思いがしました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
発達障害を持つお子さん(成人も含め)に限らず、一般にも、時間(時刻)意識が希薄であるケースを時折見受けます。それは、“時間にルーズである”、と表現されることもあります。
例えば、遅刻をしてしまう、納期に間に合わない、会議で長々と話してしまう、時間を気にせずのんびり口調で話してしまう、・・・。
時間の中で適切に行動できるためには、何が必要でしょうか。
・時間を感覚的に理解できていること。
・常に時刻を意識して行動していること。
・状況の理解ができている(周りが見えている)こと。
・〇時までに何々をしなくてはいけない、という時刻を守る規範意識があること。
・・・この辺りに、サポートの手立てが見つけられそうですね。
