3805.~経験度を増す~
2021/07/01
3805.~経験度を増す~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「誰かに教えられるように」(7月1日)
おはようございます。三鷹教室の大竹です。
計算をする時、
「暗算が得意だから」、「書くのが面倒だから」、「書かない方がカッコいいから」などの理由で、
途中計算を書かない生徒さんがわりと多くいらっしゃいます。
100%正解すればいいのですが、なかなかそうはいかず、やはり書いた方が正解率は高いですし、見直しの際にも役に立ちます。
ですが、口を酸っぱくして、「書いてね」と言ってもなかなか書くようにならないもの。
ある時、
「もし、お友達から解き方を聞かれたら、途中式が書いてある方がお友達は分かり易いと思うなぁ。きっと書いてある方が上手に教えられるよ!」と言ってみました。
するとその生徒さんは、「確かに!」と言い途中式を書くようになったのです。
さらに、自習室を利用してお友達と一緒に勉強する機会が増え、
「自分が教えた所が間違っていて、友達も自分と同じように間違えちゃった。悪いことしたなぁ」と言って、自分の行動に責任まで伴ってきた様子も。
そんな時は、
「大丈夫だよ!だって、今度その問題が出たら、2人とも絶対間違えないと思うから!」と声がけすると、安心した様子でした。
また、ある生徒さんは、ご自宅で弟さんの宿題を見てあげながら教える場面が増えてきたとのこと。
誰かに教えられるように勉強する、そんな勉強の仕方も身になりやすいかもしれません。
◇ワンポイント・メッセージ◇
誰かに教えられるように勉強する、それはとても良い方法ですね。自身が知ったことや行ったことなど、経験を言葉にして誰かに伝えることは、その人自身にその記憶をより確実に定着させます。それは、経験を自身の中でもう一度咀嚼し、自身の言葉に置き換えることによってその経験度が2倍、3倍と増すからです。それにしてもこの生徒さん方、とても素直な生徒さんですね。
