3807.~体験授業を経て~
2021/07/02
3807.~体験授業を経て~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「初めての授業」
おはようございます。秋津教室の滝です。
新しい生徒さんとの初めての授業。
大判の用紙に箇条書きした「今日のプログラム」と用意した教材を前に、
これから始まるK君との1時間の授業を頭の中でシミュレーションしてみます。
K君は中学1年生。小学生の頃は長期にわたって学校をお休みしていたので、親御様からは遡って勉強を教えてもらいたいとの要望を受けていました。
プログラムの最初は、「数の範囲」。
そこには数、整数、自然数を集合で表した図が掲載されています。
「数にはいろいろなものがあるね、整数、分数、小数と…」を導入部に、分数の計算、小数の計算、そして中学校で学習する正負の計算と進めていきます。
さらに…、次に…。そんな計画を頭に描いているうちにもうK君が入室する時間になっていました。
「よろしくおねがいします」。
K君はとても礼儀正しく勉強熱心で、分数の計算、小数の計算と事前に用意していた教材を予定より早く熟していきました。
そして最後に、お母様からお預かりしていた中間テストの問題用紙を一部抜粋コピーし、それをK君の前に置きました。
「数の範囲」の問題も正負の計算も、しっかり解答することができました。
同時にK君の自信が伝わってきました。
授業が終わって、講師はこれといった意図もなく、
「今日はこれからどうするの?」と尋ねると、K君は、
「ご飯食べて、…、お風呂入って、……、それから今日のこれ(分数の問題)をやる」と答えました。
講師もそれに応え、
「がんばるね。これからいっしょに勉強していこうね」と言い、互いに顔を見合わせました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
体験授業で、「楽しかった」「これなら分かる」「できそう」など、何らかの手ごたえを得た生徒さんが入会され、第1回の授業を迎えます。講師は体験授業で把握した生徒さんの個性や反応、課題の習得状況を加味して、体験授業以上の内容を心掛けてプログラムを熟慮します。教材の準備、授業のシミュレーション、周到の用意が功を奏して、K君との第1回目の授業は次の期待へとつなげられたようですね。
