3844.~ハードルを越えて~
2021/08/16
3844.~ハードルを越えて~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「文字変換、かっこイイ!」(8月16日)
おはようございます。三鷹教室の大竹です。
小4のHちゃんは、キーボードのアルファベット入力がとても得意です。
初めは、歌唱言語の「♪ABC・・・」や「♪ローマ字(AIUEO・・・)」を繰り返し歌うところからでした。
耳からの情報を正確に聞き取って覚えるのが得意なHちゃんは、いつの間にかローマ字も読めるように。
そこで、PCのローマ字入力も出来るようになるのでは?と、チャレンジしてみました。
まずは、「abcdefg・・・」、「aiueo kakikukeko・・・」とアルファベットのみで。
するとこれもまたすぐ覚えてしまいました。
次は、ローマ字入力したものを、ひらがなへ変換して表示することにチャレンジです。
ですが、アルファベットを気に入っているHちゃんはひらがなにすることをとても嫌がります。
ですので、慣れるまではアルファベットで自分の名前や身近な駅名を入力することに。
これもスラスラできるようになったので、今度こそひらがな表示にチャレンジです。
「自分のお名前だけひらがなにしてみよう!」とひっぱり気味に入力を勧め、さらに、ひらがなで入力を確定する前にすぐさま、
「スペース!」と伝えたら(スペースキーやエンターキーも覚えているので、「スペースキーを押して」の意味での声がけ)、漢字にすることもできました!
自分の名前が漢字で表示できたことで、ひらがな・漢字表示のかっこ良さが分かったようで、これ以降は問題なくひらがな・漢字変換が出来るようになりました。
入力を終え印刷をした後は、漢字にふりがなを振りながら読み合わせをすることで、漢字の読みの練習にもなっています。
また、知らない駅名(中央線の全駅の入力練習中)を覚えることで、実際に駅名を外で見た時に役立つことでしょう。
これからも、Hちゃんの得意なところを広げるお手伝いが出来たらと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
納得できるよう促しながら、スモールステップで一歩ずつ・・・。そしてどこかで、ポーンと大きくハードルを越えさせる。Hちゃんにとってのハードルは、文字変換。「慣れるまではアルファベット入力にとどめる」⇒「自分のお名前だけはひらがなにと勧め、」⇒絶妙なタイミングでの「スペース!」の声掛け。この一連の流れで、Hちゃんはハードルを越えて、変換の面白さに出会いました。講師としては、嬉しい限りですね。講師としての面白さは、こんなところにあります。
