3221.~文学を楽しむ~
2019/08/05
3221.~文学を楽しむ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「Aさん、文学愛好家」(8月5日)~
おはようございます。拝島教室の嶋村です。
Aさん(文学愛好家)と、『あじながおじさん』(ジーン・ウェブスター著、岩本正恵訳、新潮文庫)を読んでいます。平成29年に出た新訳版です(Aさんは旧訳版を既読)。
孤児院で18歳まで育った主人公のジェルーシャ(ジュディ)は、名を名乗らない裕福な紳士の援助を得て、大学へ通います。毎月、手紙を書いて送ることを条件に……、ハッピーエンド、ここに極まれり!
有名な物語ですが、特に胸を打たれるのは、おじさまへの手紙の端々に書かれる、ジュディの孤児院での生活、たったひとりで生きてきた18年間です。
その18年間で、ユーモアと、豊かな言葉と、あふれる愛情を得たジュディという女性。
(そしてそれがすべて、おじさまへの手紙として語られるという、J・ウェブスターの筆の力のすごさ!)
Aさんと、大笑いしながら、ドキドキしながら、ときに、涙ぐみながら、読み進んでいます。
おじさま、だれにとっても一番必要な資質は、想像力だとわたしは思います。
想像力があるからこそ、人はほかの人の立場になって考えることができます。
想像力があるからこそ、人は親切な心と思いやりと理解を示すことができます。(同書より)
◇ワンポイント・メッセージ◇
文学を楽しむ、すばらしいことですね。いわゆる国語の“読解”から、大きく飛び出た時間。生徒さんと講師が共感しあい、また時には論じ合い、そして大切なことばに出会い、それを自身の中に組み入れていく・・・、それはそれは、すばらしいことです。Aさんにとって、潤いの時間ですね。
