5162.~共感も〜
2025/10/30
5162.~共感も〜
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
今日のElephasブログ:「話のブレイクとして」(10月30日)
おはようございます。朗豊ゼミナール 国分寺教室の藤井です。
10月14日付けの産経新聞の正論に興味深い記事が掲載されていました。
同志社大名誉教授の三木先生の記事で、「学校教育における基礎とは何か」という記事です。
先生がAIに、「学校で使う教科書を読んでも興味がわかないのはなぜ?」と聞いたところ、素晴らしい解答がでてきて、その中に
「教科書は万人向けなので、あなた自身の経験や関心と結びつける工夫が少ないのです」というのがあったそうです。
まとめると次のような感じです。
『自分の経験や関心がないことは、教員が熱心に教えても、頭に入らないのだ。
現代はアテンションエコノミーとよばれ、人々の「注目」が資源となり、経済的価値を持つ時代である。
試験や成績のために、勉強するのではなく、「注目」を入口として、そこから普遍的価値を持つ原理を学ぶ楽しさを小中高の教員のみならず、大学教員も提供しなければならない。
そのためには、児童・生徒・学生が注目している事項を教員が普段から多く集め、自分が提供する教育内容と結びつける努力が必要だろう』
以上なのですが、講師として具体的にやっていることは、理工系の学生に、基礎的な、熱力学の計算問題のみでなく、自動車が好きということなのでできる範囲で、自動車が面白い理由や、T社の自動車作りの興味深い点なども、話のブレイクとして話すようにしております。
◇ワンポイント・メッセージ◇
興味のないことには反応しにくい、という傾向は教室の多くの生徒さんに見られることです。生徒さんに対して、ご本人の興味関心のあることを話のブレイクとして触れてあげることは、講師との関係性を作る上でも、また意識を活性化する点でもとても有効ですね。そんなクッションによって、教科課題へのやる気をつないでゆくことも可能となります。しかそれとのバランスで、提示された対象に興味を持ち、気持ちを動かせる能力を育てていくこともミュニケ―ションの上では必要ですね。
